診療案内
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不育症

妊娠の診断がなされ、家族みんなで喜んでいるのに、残念ながら流産に至り辛い思いをされることがあります。しかも一部の女性では次回の妊娠も流産を繰り返すことがあり、不妊症と区別して不育症と呼んでいます。現在の統計上では、妊娠8週未満の流産が約10%で、妊娠8週以上22週未満の流産が5%で、全妊娠の約15%が自然流産であります。またやはり統計上では、一度流産を経験すると二度目の妊娠時に流産する確率はこの15%よりも高くなり、二度流産を経験後の三度目の妊娠時に流産する確率はさらに高くなるといわれています。つまり、反復流産に対してはその原因を調べ、流産予防の治療をする必要があります。

不育症の原因には胎芽の染色体異常、子宮の形態異常、内分泌異常、代謝異常、自己免疫異常、感染症など様々ですが、胎芽の染色体異常による流産の割合が約20%で、この原因による流産は自然淘汰としての治療不可能な流産といえますが、他の原因による流産についてはそれぞれの原因に対する治療を行う事により現在では約80%の流産予防が可能となってきています。
まず原因がどのようなものであるかを検査しますが、原因も頻度の高いものから稀なものまで様々で、できるだけ保険適用のある検査を中心に検査を実施し、一部の検査はまだ保険適用がないため自費となります。大学病院では特殊な検査も数多く受けていただいてそれぞれの原因の頻度を調べることが研究のために重要でありますが、当クリニックでは大学病院から約20年不育症に携わり、よりコンパクトで費用効率の良い検査を選択していきます。

治療に関しては、原因により対応が異なりますが、子宮の形態異常には主に手術を、内分泌異常、代謝異常、感染症に関しては主に内服か注射で治療いたします。
自己免疫異常に関しては現在では
@アスピリン療法
Aヘパリン療法
B夫リンパ球を用いた免疫療法
の3つの方法が主になされています。この中で、Bの方法に関しては日本ではまだ実施されている施設もありますが、夫といっても言わば他者からの輸血の一種であり、当然輸血に関わる副作用や自己抗体産生などの副作用の報告もあり、2001年の世界的な規模で実施された研究調査の結果、あまり免疫療法は有用性が確認されず米国ではそれ以降夫リンパ球を用いた免疫療法は禁止されているのが現状です。それゆえ当クリニックでは主にアスピリン療法とヘパリン療法を行っております。

流産を経験された方、あるいはできるだけ流産を避けて家族計画を望まれる方は是非ご相談ください。