大阪市中央区南船場の産科・婦人科 みつもとレディースクリニック

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子宮頸がん検診・子宮頸がんワクチン

子宮頸がん検診

子宮頸がん検診について

植物

子宮頸がん検診には、子宮の入り口である子宮頸部がん検診と子宮の内部である子宮体部がん検診とがあります。子宮頸がんの95%以上はヒトパピローマウイルス(HPV)の感染により発症する事が明らかにされています。また、性活動の若年化に伴い、子宮頸がんも20歳代~30歳代の罹患率の増加が認められています。子宮頸がんの進展は一般に緩徐であり、前がん段階から浸潤がんとなるには5~10数年かかるといわれています。ですから、検診を行い初期の段階の異常を早期に発見する事が大切です。

ヒトパピローマウイルスは性交渉により感染しますが、ほとんどは一過性感染であり、免疫応答により自然消失することが多いです。ごくわずかに子宮頸部への感染が持続的となり、子宮頸部の上皮内のDNAに組み込まれ、異形成(前がん状態)に変化してゆくといわれています。
HPVは約100種類以上の型の存在が認められており、そのうちの15種類ほどが発がん性HPV(ハイリスクグループ)といわれています。

子宮頸がん検診の細胞診にて異常が発見された方に対しては子宮頸部のHPV検査を実施し、発がん性HPVの感染があるか否かの検査を受けた方がよいと考えております。欧米でも子宮頸がん検診では頸部細胞診とHPV検査を併用しており、併用検診により(1)前がん病変の発見精度の向上と(2)将来の病変の進行を推測する事が可能で、今後の治療の指針となります。
我が国でも頸部細胞診検査結果がASC-USの時にはHPVハイリスクスクリーニング検査の保険適用が認められております。
それ以外の結果では現在は保険適用外で自由診療となります。
HPVのハイリスクスクリーニング検査 5,500円(税込)

自費費用

HPVのハイリスク・スクリーニング 5,500円(税込)

また一方子宮体部がんはホルモンに関連したがんであるといわれ、中~高年に認められる事の多いがんで、不正な性器出血を契機に発見される事が多いです。50歳以下の女性であっても不正な出血がある場合には、子宮体部のがん検診も受けた方がよいと考えております。

子宮がん精密検査(コルポスコピー検査)

拡大鏡

コルポスコピーは、子宮頸がん検診で異常が出た際に行う検査です。
子宮の入り口を拡大鏡(コルポ)で観察し、異常がある組織の一部分を採取し検査するものです。

当院では、院長が日本臨床細胞学会認定細胞診専門医として、大阪がん予防検診センター婦人科勤務時代から大阪府内の子宮頸部細胞診の検査で異常が認められた方に対して、コルポスコピーによる精密検査に従事しておりましたので、もし細胞診で異常が認められても精密検査が可能です。

また他の施設にて子宮頸がん検診を実施され異常の結果であった方も、お電話で精密検査のご予約をしていただく事ができます。
ご来院のときには頸がん検診の結果をご持参ください。

コルポスコピーによる精密検査は直接お電話でのご予約が必要です。
TEL06-6263-2631

子宮頸がん予防ワクチン

子宮頸がん予防ワクチンについて

当院での頸がん予防ワクチンは必ずお電話でのご予約が必要です。TEL:06-6263-2631

サーバリックス

子宮頸がんは、発がん性HPVの感染により発生すると言われており、現在認められている15種類の発がん性HPVの中でも、16型、および18型は、日本人子宮頸がん患者の約70%からみつかる発がん性HPVであり、この16型および18型に対するワクチン(サーバリックス)が開発されました。このワクチン接種によりHPV16型と18型の感染を防ぐ事ができます。ただし、すでに感染しているHPVを排除したり、がんを治療する効果はなく、16型および18型以外の発がん性HPVの感染は予防できません。接種は10歳以上の女性が対象となり、接種は初回接種から1カ月後、初回接種から6カ月後の計3回筋肉内に注射します。

子宮頸がん予防ワクチン(サーバリックス) 17,600円(税込)×3回
※自由診療です。

ガーダシル

16型および18型に対する感染予防とともに性感染症である尖圭コンジローマに対する予防も兼ねた4価ワクチンです。尖圭コンジローマの原因であるHPV6型および11型に対する感染予防も可能となりました。接種は初回接種から2カ月後、初回接種から6カ月後の計3回筋肉内に注射します。

子宮頸がん+尖圭コンジローマ予防ワクチン(ガーダシル) 17,600円(税込)×3回
※自由診療です。

シルガード9

シルガード9はHPVの9種(HPV6、11、16、18、31、33、45、52、58型)の感染を予防することができるワクチンで、2014年に米国で承認されて以降、現在では世界で80以上の国と地域で承認されています。日本では2020年7月に薬事承認、製造販売が承認されました。
これまでのワクチンでカバーされていたHPV16型、18型は子宮頸がんの原因の約70%にあたり、シルガード9ではHPV16、18、31、33、45、52、58型をカバーする事で子宮頸がん全体の90%を予防する事が可能であると考えられており、国際共同試験(V503-001試験)でも90%以上の予防作用が示されました。また過去のワクチン接種での副反応出現に対する検証に基づき、接種の実態および登録による接種後の管理(ワクチンQダイアリー)が実施されることになりました。

接種対象:9歳以上の女性
接種スケジュール:初回接種(1回目)、2カ月後(2回目)、6カ月後(3回目)に上腕に筋肉注射します。3回の接種を完了する事で十分な予防回可が得られるため、副反応等の出現が無ければ3回接種を完了しましょう。

子宮頸がん+尖圭コンジローマ予防ワクチン(シルガード9) 30,800円(税込)×3回

※自由診療です。

公費助成頸がん予防ワクチン
サーバリックスとガーダシルは2013(H23)年度より子宮頸がん等ワクチン接種緊急促進事業により、13歳〜16歳の女性に対して公費助成で接種が勧められましたが、副反応の出現により2013年6月で接種促進事業は中断となり、約9年が経過しました。その間に子宮頸がんワクチン接種のメリットデメリットの検証がなされ、子宮頸がんワクチン接種のサポート体制が図られました。2022年4月より公費助成による子宮頸がんワクチンが再び実施される事になり、サーバリックスとガーダシルが公費助成の対象ワクチンとなりました。両方のワクチンの接種回数はともに3回です。2023年4月からはシルガード9も公費助成の対象ワクチンとなります。9価HPVワクチンはこれまで接種回数は3回とされていましたが、公費助成での接種回数は15歳未満では2回、15歳と16歳の女性は3回の接種とする方針が2023年3月7日に厚生労働省により示されました。またシルガード9実施する上でワクチンQダイアリーは現在中止されています。

<キャッチアップ接種>
厚生労働省は2013年6月の積極的接種勧奨の中止から2022年4月の再開に至るまでの期間に接種の機会を逃した女性に対して「キャッチアップ接種」と称して期間限定で頸がん予防接種ワクチンの機会を与える事となりました。
1997(H9)年度生まれから2005(H17)年度生まれの女性に対して、2022(R4)年4月から2025(R7)年3月までの3年間のみ、公費助成での接種機会を設定しています。